この記事は、2023年11月16日に改定されたGoogleの「検索品質評価ガイドライン（General Guidelines）」最新版の和訳です。

検索品質評価ガイドラインとは、Googleが検索品質レーティング（評価）の業務に従事するスタッフに向けたドキュメントです。社外にも一般公開されており、SEO関係者には必読の内容と言われています。

これだけ聞くと、なぜレーティングのスタッフ向けの資料がSEOにとって重要なのか、疑問に思う方も多いかもしれません。

その理由は、このドキュメントを読んでいけばわかると思います。Googleがどのようなウェブサイトやウェブページを高く評価したいと考えているのかが、ハイレベルな意図から具体例まで、明瞭に説明されているからです。また、Page QualityやNeeds Met、YMYL、E-E-A-T、Reputation（評判）などの重要概念について、Googleが公開しているあらゆるコンテンツの中で最も丁寧に説明されています。

・2023年11月16日の改訂について

全体的に軽微な修正や、事例の削除・追加がありました。

・2022年12月15日の改訂について

2022年12月15日の改訂における重要な点は、品質評価のコンセプトとして提示されてきたE-A-T（専門性、権威性、信頼性）にE（体験）が追加され、E-E-A-T（体験、専門性、権威性、信頼性）となったことです。該当のセクションはしっかり読み込んでおくようにしましょう。

また、従来のウェブマスターという曖昧な語が使われなくなり、ウェブサイト・オーナー（ウェブサイトの責任者）と、コンテンツ・クリエイター（ウェブページ上のコンテンツの制作者）にはっきり分けて説明されるようになりました。

なお、検索品質評価ガイドライン（General Guidelines）のなかでも、レーティングの業務だけに関わる内容については、分量が多い割にSEO関係者にとっては意味の無いものが多いためここでは省きました。事例についても、分量が多いうえに和訳より原文を読んだ方が理解しやすいと思うため省いています。結果として、通読しやすい分量にまとめられたのではないかと思います。

また、相互に参照しやすくするため、見出しの番号は元のドキュメントと合わせています。

SEOに携わる人ならぜひ一度ご覧ください。　

検索品質評価ガイドライン（General Guidelines）の概観

Search Quality（検索品質）レーティングプログラムへようこそ！

Search Quality（検索品質）の評価者として、あなたは様々なタイプの評価プロジェクトに携わることになります。この検索品質評価ガイドライン（General Guidelines）は主に、Page Quality（ページクオリティ、ページ品質）の評価と、Needs Met（ニーズの一致）の評価について説明します。しかしながら、このコンセプトは他の多くの種類のレーティングタスクにとっても重要です。

Search Quality（検索品質）レーティングへのイントロダクション

0.0 Search Experience（検索体験）

World Wide Webは、オンラインの情報とコンテンツの膨大なコレクションです。インターネットの検索エンジンは、このオンラインの世界を探索するための強力な方法です。人が検索する方法はさまざまです：ブラウザの検索ボックスに単語を入力する、携帯電話やアシスタント機器に話しかける、検索エンジンのオートコンプリート機能を使用する、など。

人々は、簡単なタスクをこなすことから、あるトピックを深く調べることまで、さまざまな目的でインターネットを検索します。検索は、住宅のリフォームや休暇の計画など、長期的なプロジェクトの一部であることもあります。検索は、誰かが退屈して、”面白いビデオ”のような娯楽を探しているときに行われることもあります。”心臓発作の症状は何か”のように、人生の重要な瞬間に尋ねられる質問のこともあります。

検索エンジンは、人々が探しているものを見つけることを助けるために存在します。そのためには、検索エンジンは、有用で高品質な多様の検索結果を、最も有用な順序で表示しなければなりません。

検索の種類が異なれば、検索結果も大きく異なる必要があります。医療関連の検索結果は、高品質で、権威があり、信頼できなければなりません。”かわいい動物の赤ちゃんの写真”の検索結果は、かわいらしくなければなりません。特定のウェブサイトやウェブページのための検索は、それが一番上に表示されることが望まれます。多くの意味や視点を持つ検索は、それを反映した自然で多彩な検索結果を必要とします。

世界中の人々が検索エンジンを使います。そのため、検索する人の多様性を満たすためには、検索結果にも多様性が必須です。例えば、人種に関する検索には、人口統計学的背景や文化の多様性を代表する有用な結果が返されるべきです。

最後に、検索結果は人々を助けるものでなければなりません。検索結果は権威と信頼性のある情報を提供すべきで、誤解を招くコンテンツで人を迷わせてはいけません。検索結果は、人々が探しているものを見つけられるようにすべきであり、不快なもの、動揺を誘うもの、攻撃的なもの、または邪魔なもので驚かせてはいけません。有害、憎悪、暴力、または過度に性的な検索結果は、ある人がそのようなタイプのコンテンツを探していることが明確であり、かつ検索で使われた言葉について他の合理的な解釈がない場合にのみ、適切となります。

2.0 Search Quality（検索品質）レーティングの目的

Search Quality（検索品質）の評価者として、あなたは世界中の検索エンジンの品質を評価する手伝いをします。優れた検索エンジンは、それぞれの言語や地域において、人々にとって有益な検索結果を提供します。

1つの評価が、特定のウェブページ、ウェブサイト、または検索結果のGoogle検索での表示に直接影響を与えることはありません。検索結果ページにおいて、特定のウェブページ、ウェブサイト、または検索結果を上下させることもできません。

検索結果ページの順位をレーティングすることは現実的ではありません。なぜなら、人間はオープンなウェブ上の各ページを個別に評価することはできないためです。

その代わりレーティングは、検索エンジンが世界中の人々に有益なコンテンツを届けるためにどれだけ効率的に機能しているかを測定するために使われます。レーティングはまた、様々な検索で役に立つ結果とそうでない結果の例を提供することによって、検索エンジンを改善するためにも使われます。

Part 1 Page Qualityレーティングガイドライン

1.0 Page Qualityレーティングへのイントロダクション

Page Qualityレーディングタスクは、ランディングページとそれを含むウェブサイトの探索をサポートするために、ランディングページのURLと観察結果を記録するグリッドから成り立っています。Page Qualityレーディングの目標は、ページがその目的をどの程度達成しているかを評価することです。ウェブサイトやウェブページの種類によってその目的は大きく異なるため、私たちの期待や基準もページによって異なります。

Page Qualityの評価者として成功するために必要なものは次のとおりです。

・あなたがレーティングを行う地域において一般ユーザーとしてウェブを利用した経験
・このガイドラインに関する深い知識
・最も重要なのは、Page Qualityレーディングタスクを実践すること!

2.0 ウェブページとウェブサイトの理解

Page Qualityレーティングは、ウェブサイトへの深い理解を必要とします。まずは基本からスタートしましょう。途中で、Page Qualityレーティングに関する重要な情報を共有しますので、あなたがウェブサイトの専門家であっても、このセクションに目を通してください。

2.1 重要な定義

ここで重要な定義をいくつか紹介します。

検索エンジンは、人々がインターネットで利用できるコンテンツを探したり操作したりすることを助けるツールです。

このガイドラインでは、「ユーザー」という言葉は、インターネットで情報を探したり、タスクを達成しようとしている人のことを指します。ユーザーは、年齢、性別、人種、宗教、政治的立場など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々であることを忘れないでください。ユーザーの経験やニーズは、あなた自身のものとは異なっているかもしれません。

ウェブページはWorld Wide Webに繋がっており、ウェブブラウザ（例：Chrome）、携帯電話のブラウザ、検索アプリなどを使って閲覧したり”訪問”したりすることができるものです。1990年代には、ウェブページのコンテンツはほとんどがテキストとリンクでした。現在では、ウェブページのコンテンツには、画像や動画などの様々なフォーマットのメディアや、オンラインショッピング、電子メール、電卓、オンラインゲームなどの様々な機能が含まれています。

URLとは、文字、数字、句読点からなる列で、ウェブブラウザがウェブページを探索し表示するために使います。Page Qualityレーティングでは、URLの構造に対する深い理解は求められません。つまり、例えばホストとドメインなどの違いを知る必要はありません。しかし、もし興味があるならこちらをご覧ください。

ウェブサイトあるいはサイトとは、World Wide Webのページのグループのことであり、通常、相互のハイパーリンクを含み、個人、企業、教育機関、政府などによってオンラインで利用できるようにされています。ポピュラーなウェブサイトには、Facebook、Wikipedia、Yahoo、YouTubeなどがあります。

ウェブサイトのホームページとは、そのサイトのメインページです。通常、サイトの読み込まれたときにユーザーが最初に目にするページです。たとえば、http://www.apple.comはApple サイトのホームページ、http://www.yahoo.comはYahoo!サイトのホームページ、http://finance.yahoo.comはYahoo!ファイナンスのホームページです。通常、ウェブサイトのサブページで”home”リンクやロゴをクリックすると、そのウェブサイトのホームページを見つけることができます。

【訳者注】ここで説明されているホームページは、日本ではトップページと呼ばれることが多いですね。

ウェブサイト・オーナーとは、ウェブサイトに責任を持つ人、企業、団体です。

コンテンツ・クリエイターとは、ウェブページ上のコンテンツを制作した個人や組織（企業や団体など）です。

2.2 ウェブページの目的は？

ページの目的とは、そのページが作られた理由のことです。インターネットのすべてのページは、1つあるい複数の目的のために作られています。ほとんどのページは人々の役に立つために作られており、そのため有益な目的を持っています。いくつかのページは、単にお金を稼ぐために作られており、人々を助ける努力をほとんど、あるいはまったくしていません。中にはユーザーに危害を加えるために作られているページもあります。ページを理解するためのファーストステップは、その目的を理解することです。

Page Qualityレーティングにとって、ページの目的を判断することが重要なのはなぜでしょうか？

・Page Qualityレーティングの目標は、ページがその目的をどの程度達成しているかを判断することです。レーティングを行うためには、そのページ、時にはそのウェブサイトの目的を理解しなければなりません。

・ページの目的を理解することによって、そのページを評価する時にどのような基準が重要であるかをより理解することができます。

・ウェブサイトやページは、人々を助けるために作られているべきです。そうでない場合は、「最低」の評価がつけられるかもしれません。この点は後で詳しく説明します。

ページが人々の役に立つように作られている限り、私たちは特定の目的や種類のページが他よりもクオリティが高いとはみなしません。たとえば、百科事典のページがユーモアのページよりも高クオリティであるとは限りません。

一般的な役に立つ、あるいは有益なページの目的には、次があります（ただし、これらに限られません）。

・あるトピックについて情報を共有する
・あるトピックについて個人的な体験、見解、感情を共有する
・写真、ビデオ、その他のメディアを共有する
・個人の才能やスキルを表現する
・意見や観点を表明する
・楽しませる
・製品やサービスを提供する
・ユーザーが質問を投稿し、他のユーザーが回答できるようにする
・ユーザーがファイルを共有したり、ソフトウェアをダウンロードしたりできるようにする

2.3 Your Money or Your Life（YMYL）のトピック

World Wide Web上のページは、多種多様なトピックに関するものです。一部のトピックには有害性のリスクが高いものもあります。そのようなトピックに関するコンテンツは、人々の健康、経済的安定、安全、または社会の福祉や幸福に重大なインパクトを与えうるからです。私たちはこれらのトピックを”Your Money or Your Life”またはYMYLと呼んでいます。

YMYLのトピックは、次のような人々に重大な影響を与えたり、危害を加えたりする可能性があります。

・そのコンテンツを直接見たり利用したりしている人
・そのコンテンツを見た人に影響を受ける他の人々
・そのコンテンツを見た人々の行動に影響を受ける集団や社会 

YMYLのトピックは、人々の健康、経済的安定または安全、社会の福祉や幸福に直接かつ重大な影響を与える可能性があります。その理由は次の通りです。

・トピックそのものが有害または危険。例えば、自傷行為、犯罪行為、暴力的過激派に関連するトピックには、明確かつ現在の危害が直接的に存在します。

 ・内容が不正確で信頼性の低い場合、危害を及ぼす可能性がある。軽度の不正確さや信頼性の低い情報源のコンテンツは、誰かの健康、経済的安定、安全に大きな影響を与えたり、社会に影響を与えたりする可能性があります。そのようなトピックには、例えば心臓発作の症状、投資の方法、地震が起きたら何をすべきか、誰が投票できるか、運転免許取得に必要な資格などがあります。

あるトピックがYMYLかどうかを判断するためには、次のような危害が起こりうるかどうかを評価する必要があります。

・YMYL 健康または安全：精神、身体、心理的な健康や、身体の安全やオンラインの安全などのあらゆる形の安全を害する可能性があるトピック
 ・YMYL 経済的な安全：自分自身や家族を支える能力を損なう可能性のあるトピック
 ・YMYL 社会：集団、公共の利益、公的機関の信用などにネガティブな影響を及ぼす可能性のあるトピック
・YMYL その他：人を傷つけたり、社会の福祉や幸福にネガティブな影響を及ぼしたりする可能性のあるトピック

虹の科学や鉛筆のショッピングなどの害のないトピックであっても、仮に害のあるページを想像することは可能です。どちらのトピックでも、誰かが悪意のあるコンピュータウィルスをダウンロードするページを構築できるからです。しかしながら、あるトピックがYMYLであるためには、そのトピック自体が人々の健康、経済的安定、安全、あるいは社会の福祉や幸福に影響を与える可能性を持っていなければなりません。

多くの、あるいはほとんどのトピックはYMYLではなく、危害を避けるための高いレベルの正確さや信頼性は必要ではありません。YMYLの評価はスペクトル（高低に分布するもの）であり、あるトピックについて明確にYMYL、確実にYMYLではない、あるいはその中間、などとみなすことも有益かもしれません。明確にYMYLのトピックのページは、Page Qualityレーティングにおいて最も厳しい審査が必要とされます。

あるトピックがYMYLかどうか判断が難しい場合は、次の質問を考慮しましょう。

1.注意深い人なら、被害を防ぐために専門家や信用の高い情報源を探すだろうか？わずかな不正確さでも被害が生じる可能性があるか？もし質問の答えが「はい」なら、そのトピックはYMYLでしょう。

2.そのトピックは、ほとんどの人が友人に気軽に相談するだけで足りるものでしょうか？もし質問の答えが「はい」なら、そのトピックはYMYLではないでしょう。

2.4 ウェブページのコンテンツの理解

ウェブページのコンテンツはすべて、以下のどれかに分類することができます。メインコンテンツ、補足コンテンツ、広告／マネタイズです。ウェブページの目的を理解し、Page Qualityレーティングを行うには、ウェブページのこれらの異なるパーツを区別する能力が必要です。

ウェブページのデザインは複雑なことが多いため、必ずクリックしてページを探索してまわってください。タブの奥にどんなコンテンツがあるかを確認しましょう。ページのインタラクティブな機能を試してみましょう。タブの後ろのコンテンツは、そのコンテンツがどのような内容かによって、メインコンテンツ、補足コンテンツ、または広告の一部だとみなされることになります。

2.5 ウェブサイトの理解

ページは、ウェブサイトの一部として見るとより意味を持つことがあります。Page Qualityレーティングの基準の中には、ページが含まれるウェブサイトに根拠を置くものがあります。

ウェブサイトを理解するためには、まずはウェブサイトの責任者は誰なのかや、ページ上のコンテンツを制作したのは誰なのかを調べることから始めましょう。続いて、ウェブサイトやコンテンツ・クリエイターについてウェブサイト自体に掲載されている情報を探しましょう。ウェブサイトやコンテンツ・クリエイターは通常、自分たちのあらゆることについて、とても熱心に伝えています!

ウェブサイトやコンテンツ・クリエイターに関する評判情報も探す必要があります。外部の独立した情報源は、彼らについて何と言っているのでしょうか？彼らが自分自身について言っていることと、評判の良い独立した情報源が彼らについて言っていることに相違があるとき、独立した情報源の方を信用しましょう。

3.0 Page Qualityレーティングの全体像

あなたは今やウェブサイトとウェブページを理解するエキスパートです。続いて、Page Qualityレーティングの大まかなステップをご紹介します。

1. ページの真の目的を評価します。もしそのウェブサイトやページが有害な目的を持っていたり、真の目的について人々を欺くように設計されていたら、Lowest（最低）と評価されます。

2. このガイドラインで説明されている通り、そのページが危害を引き起こす可能性を評価します。ウェブサイトやページが、人々や社会に有害であったり、信頼できなかったり、スパム的であったりする場合は、Lowest（最低）と評価されます。

3.  それ以外の場合、Page Qualityレーティングは、このガイドラインで説明されている通り、そのページが目的をどれだけ達成しているかに基づきます。

Page Qualityレーティングタスクでは、総合的なPage Qualityレーティングを割り当てるため、Page Qualityスライダーを使用します。スライダーは次の通りです。

3.1 Page Qualityレーティングにおける検討事項

次の表はPage Qualityレーティングにおいて検討すべき事項の要約です。本ガイドラインの今後のセクションではこれらの検討事項について詳細に述べ、Page Qualityレーティングでページを評価する方法を説明します。

3.2 メインコンテンツの質

メインコンテンツの質は、Page Qualityレーティングにおいて最も重要な検討事項のひとつです。メインコンテンツは、ページがその目的をどれだけ達成しているかを決定する上で大きな役割を果たします。

メインコンテンツの質を評価するための統一テーマは、メインコンテンツがページの目的を達成し、満足のできるユーザー体験を提供する度合いです。ほとんどのページで、メインコンテンツの質は、コンテンツの制作に投じられた努力の量、オリジナリティ、才能やスキルによって判断することができます。情報ページやYMYLトピックのページでは、正確性と、十分に確立された専門家のコンセンサスとの一貫性が重要です。

ページの目的、ページのトピック、ウェブサイトのタイプなどのすべてが、メインコンテンツの質をどのように評価すべきかに関わります。例えば、医学的なアドバイスには、十分に確立された専門家のコンセンサスとの一致が重要です。ハウツー動画にはスキルが重要です。芸術表現には才能とオリジナリティが重要です。ソーシャルメディアで共有されるショート動画に期待される努力の量は、ストリーミング動画サイトのプロが制作した長編ドキュメンタリーよりも少ないものの、どちらもその目的を満たすコンテンツを作るには十分な努力が必要です。評価しているページのタイプにとって、努力、オリジナリティ、才能、スキルなどはどのようなものかを考えましょう。

ページを評価する際は、結論を出す前に数分かけてメインコンテンツを精査しましょう。記事を読む、ビデオを見る、写真を確認する、電卓を使う、オンラインゲームをプレイする、などです。メインコンテンツにはページの特徴や機能も含まれ、テストが必要なことも覚えておきましょう。例えば、そのページが店舗サイトの商品ページなら、少なくとも1つの商品をカートに入れ、ショッピングカートが機能していることを確認しましょう。そのページがオンラインゲームであれば、自分でゲームをプレイしてみましょう。自分自身が、そのページが提供するトピックや機能、目的にとても興味を持っている人だと精一杯想像しましょう。そして、その人にとってメインコンテンツがどれほど満足できるものかを考えましょう。

あらゆる形式（テキスト、オーディオ、ビデオ、画像など）、あらゆる長さ（ショート動画やプロの長編ドキュメンタリーなど）に、質の高いメインコンテンツと低いコンテンツがあります。また、あらゆるタイプのウェブサイトに質の高いコンテンツと低いコンテンツが存在します。ウェブサイトは、小さな個人サイトから大企業のサイト、フォーラムやソーシャルメディアから金融取引を扱うウェブサイトまで様々なです。ページが目的を達成するために役立つものは何か、何がメインコンテンツをユーザーにとって満足できるものにするのかをよく検討しましょう。

3.3 ウェブサイトとコンテンツ・クリエイターの評判

Page Qualityレーティングで重要な点は、ウェブサイトの評判を知ることです。メインコンテンツの制作者とウェブサイトの制作者が異なる場合、コンテンツ・クリエイターの評判を知ることも同様に重要です。

評判の調査は、ページのトピックに応じて実施する必要があります。例えば、ページが医療情報を含む場合、医療情報を提供しているウェブサイトとコンテンツ・クリエイターの評判を調査します。ウェブサイトのあるタイプのコンテンツ（例えばユーモラスなビデオ）では信頼できる情報源であっても、別のタイプのコンテンツ（例えば金融情報）では信頼できない情報源であることがあり得ます。

ウェブサイトやコンテンツ制作者の評判は、どのようなウェブサイトやコンテンツ・クリエイターが最も知られているかを理解することにも役立ちます。例えば、新聞社は質の高い独自の調査報道で知られ、風刺サイトはユーモアで知られているかもしれません。個人のジャーナリスト（コンテンツ・クリエイター）は、科学記事の明快さで知られているかもしれませんし、料理ブロガー（コンテンツ・クリエイター）は、オンラインに投稿するレシピの美味しさで知られているかもしれません。

企業や個人は、多数の異なるウェブサイトでコンテンツを作る可能性があることに注意してください。例えば、新聞社は自社のウェブサイトを持ち、動画共有サイトに動画コンテンツをアップロードし、ソーシャルメディアに最新情報を投稿し、テレビチャンネルにコンテンツを提供するかもしれません。あるトピックの専門家は、研究論文を発表し、長大なブログを持ち、ソーシャルメディアで短い最新情報を共有するかもしれません。このような場合は、その企業やコンテンツ・クリエイターを調査しなければなりません。

評判調査は、信頼できないウェブサイトやコンテンツ・クリエイターを発見するために特に重要です。コンテンツは表面的には素晴らしく見えるかもしれないが、評判を調査することで詐欺や不正、その他の有害さのサインを見抜くことができます。見るまでは、何が見つかるかわかりません！そのため、評判調査はすべてのPage Qualityレーティング・タスクに必要です。

3.4 体験、専門性、権威性、信頼性（E-E-A-T)

体験、専門性、権威性、信頼性（E-E-A-T）はすべて、Page Qualityレーティングにおける重要な検討事項です。E-E-A-Tの中で中心に位置する最も重要なメンバーは信頼性です。

信頼性（Trust） : そのページがどの程度正確で、正直で、安全で、信頼できるかを検討します。

次の通り、必要とされる信頼性の種類や程度はページによって異なります。
・オンラインショップは、安全なオンライン決済システムと信頼できるカスタマーサービスを必要とします。
・商品レビューは、正直で、購入決定する際の情報として役立つように書かれているべきです。（単に商品を売り込むのではなく）
・明確にYMYLのトピックに関する情報ページは、人々や社会への危害を防ぐために正確でなければなりません。
・YMYLではないトピックに関するソーシャルメディアへの投稿は、高いレベルの信頼性は必要無いかもしれません。投稿の目的が視聴者を楽しませることで、投稿したコンテンツが危害を引き起こす危険が無いような場合は。

　
体験（Experience）、専門性（Expertise）、権威性（Authoritativeness）は、信頼性の評価を支える重要な概念です：

体験、専門性、権威性は、ページのタイプやトピックによっては重複することもあります（たとえば、ある人があるトピックで専門性を身につけたのは、時間をかけて実体験を積み重ねたためかもしれません）。さらに、E-E-A（体験、専門性、権威性）の組み合わせは、トピックによって異なることもあります。ページの目的、タイプ、トピックを検討し、その文脈でコンテンツ・クリエイターを信頼できる情報源にするものは何かを自問する必要があります。

信頼性は、E-E-A-Tファミリーの中で最も重要なメンバーです。なぜなら、信頼できないページは、どれほど経験があり、専門的で、権威があるように見えても、信頼できないページはE-E-A-Tが低いからです。例えば、コンテンツ・クリエイターが詐欺の第一人者とみなされるほど経験豊富な詐欺のエキスパートであっても、とにかく金融詐欺は信頼できません！

Page Qualityレーティングに関しては、E-E-A-Tの評価は以下の1つ以上に基づくべきです。

・ウェブサイトやコンテンツ・クリエイターが自分自身について言っていること： ウェブサイトのAbout us（私達について）ページや、コンテンツ・クリエイターのプロフィールページを出発点にしてください。この情報に基づいて、そのウェブサイトやコンテンツ・クリエイターは信頼できる情報源でしょうか？

・ウェブサイトやコンテンツ制作者について他人が言っていること： ウェブサイトやコンテンツ制作者に関する、独立したレビュー、参考文献、ニュース記事、その他の信頼できる情報源を探しましょう。そのウェブサイトやコンテンツ・クリエイターが、経験豊富で、専門性や権威がある、あるいは信用があるとみなせるような、独立した信頼できる証拠があるでしょうか？そのウェブサイトやクリエイターが信用が低いことを示す、独立した信頼できる証拠があるでしょうか？

・メインコンテンツに、レビューやコメントなどのセクションを含たページ上の表示内容： ページのタイプによっては、経験や専門性のレベルがメインコンテンツ自体から明らかかもしれません。メインコンテンツを調べたり、ページを試したりして、どんな証拠を集めることができるでしょうか？例えば、ある人がヘアスタイリングの専門家であることは、彼らが実際に行っているビデオを見たり（誰かの髪をスタイリングしている）、他の人のコメントを読んだり（コメント欄ではしばしば専門知識の有無が強調されます）することで明言できるかもしれません。。

重要：ウェブサイトやコンテンツ・クリエイターは、明らかに利益相反がああると、信頼できる情報源とはならないかもしれません。例えば、ある製品を所持し、その体験談を共有する人々による製品レビューは、非常に価値があり、信頼することができます。しかしながら、製品のメーカーによる”レビュー”（”私たちの製品は素晴らしい！”）や、製品の宣伝で報酬を得ているインフルエンサーによる”レビュー”は、利益相反のため、あまり信頼することはできません。

最後に、信頼性には多様な側面があり、体験、専門性、権威性では捉えられないものもあります。総合的な信頼性の評価では他の側面も検討しましょう。例えば、オンラインショップのカスタマーサービス情報や、学識者による査読付きの出版物などです。何らかの理由で信頼できないページは、E-E-A-Tが低くなります。

Part.2 検索ユーザーのニーズを理解する

12.0 検索ユーザー、クエリ、検索結果を理解する

なぜ人々はインターネットを検索するのでしょうか？

人々は、多様な環境で多様なタスクを実行するため、携帯電話、タブレット、ノートPC、デスクトップなど、様々な種類のデバイスを使ってインターネットの検索エンジンを利用します。検索は単純なものもあれば複雑なものもあり、人が達成しようとしている基本的なタスクは、完了までに複数の手順を経ることもあります。例えば、単純なタスクは映画の監督を見つけることかもしれません。複雑なタスクは、近くの映画の上映時間を調べ、チケットを購入し、映画館への行き方を調べることかもしれません。いずれにしても、検索エンジンは、役立つ結果をすぐに表示することで、人々が簡単にタスクを完了できるようにしなければなりません。

12.1 重要なレーティングの定義と考え方

クエリ : ユーザーが入力するテキスト、またはユーザーがデバイスに向かって話す音声を指します。特定のウェブサイトを探したり、特定の質問の答えを探したり、インスピレーションを得るためにビデオを見たり、人々は様々なことを行うためにデバイスを使用するため、クエリの種類は非常に多様です。

ユーザー：ユーザーは、情報を探したり、タスクを達成しようとしたりする人のことです。ユーザーはすべての年齢、性別、人種、宗教、政治的な所属などからなる、世界中の人々であることに留意してください。

ユーザーの意図：人がクエリを入力したり話したりするとき、その人は何かを達成しようと試みています。この目標のことをユーザーの意図と呼びます。

ロケール：すべてのクエリは、タスクの言語と地域であるロケールを持っています。地域は2文字の国コードで表現されます。例えば、「English (US)」というロケールでは「US」となります。現在の国番号のリストは、こちらをクリックしてください。しばしば、ロケールをタスクロケーションとも呼びます。

ユーザーロケーション : しばしば、検索している人の所在地について、より具体的な情報が提供されることがあります。通常は都市や州などです。

検索結果ページ(SERP)：ユーザーが検索ボックスにクエリを入力した後に検索エンジンが表示するページを指します。検索結果ページは検索結果ブロックで成り立っています。

検索結果(Result)：検索結果という言葉は、検索結果ブロックとランディングページを指しています。

・検索結果ブロック(Result Block)：クエリへの応答の結果としてデバイスに表示される個々のブロック(枠)のことです。結果ブロックは、ブロック自体が情報を表示するか、リンクを含むか、あるいはその両方を行います。

・ランディングページ(LP)：結果ブロックのリンクをクリックした後に見ることになるページを指します。

12.2 クエリの理解

クエリを理解することは、タスクを評価するための最初のステップです。

あなたのロケールのユーザーが、携帯電話に次のようなクエリを入力したり、話したりすることを考えてみてください。

12.3 位置とユーザーロケーション

すべてのクエリがタスク言語とタスクロケーションを持っています（レーティングタスクではロケールと呼ばれます）。ロケールはクエリとユーザーの意図を理解するために重要なものです。クエリが同じであっても、異なるロケールのユーザーは、異なる期待を持っているかもしれません。

タスクによっては、ロケールに加えてユーザーのロケーションを表示するものもあります。

しかし、あるロケールにおけるほとんどのクエリは、ユーザーのロケーションによってクエリやユーザーの意図の理解が変わることはありません。例えば、「facebook.com」、「子猫の写真」、「地球と月の距離」などです。

クエリの解釈やユーザーの意図を理解する上で、ロケールやロケーションが重要になるのはどのような場合でしょうか？この質問に答えるためには、ウェブでの調査と個人的な判断の両方を使ってください。「ある都市や国の人々は、他の都市や国の人々とは異なるものを探しているのだろうか？」と自分に問いかけてください。

12.4 場所を明示したクエリ

しばしば人々は、自分の所在地とは関係なく、クエリに地域を含めることによって、どのような結果を求めているかを検索エンジンに正確に伝えようとします。ここでは、そのようなクエリの中の地域を「明示的な位置」と呼ぶことにします。明示的な位置は、クエリの理解や解釈をより容易にします。

明示的な位置は、ユーザーのロケーションやロケールと一致することもあれば、しないこともあります。

クエリの中に明示的な位置が含まれている場合は、それに注意を払う必要があります! 人々は探しているものを正確に示すために、明示的な位置を使用します。

12.5 複数の意味を持つクエリ

多くのクエリは複数の意味を持ちます。例えば、「apple」というクエリはコンピュータのブランドもしくは果物を指すでしょう。これらの複数のありうる意味を、クエリ解釈と呼びます。

支配的解釈 : クエリの支配的解釈とは、ほとんどのユーザーがクエリを入力するときに意味するものです。すべてのクエリに支配的な解釈があるわけではありません。支配的な解釈は、特にウェブ調査を少しした後には、明らかなはずです。

共通解釈 : クエリの共通解釈とは、多くのユーザーまたは一部のユーザーがクエリを入力するときに意味するものです。一つのクエリが複数の共通解釈を持っていることもあります。

マイナーな解釈 : 時々、あまり一般的でない解釈を見つけることもあります。これらは、少数のユーザーが考えている解釈であり、マイナー解釈と呼びます。

12.6 クエリの意味は時間とともに変化する

評価を行うとき、クエリとその現在の意味について考えるようにしてください。私達は、クエリで特に指定されていない限り、ユーザーはあるトピックに関する最新の情報を探していると想定します。最新の製品モデル、定期イベントの最新の出来事などです。

「English (US)」におけるクエリ「iphone」の解釈は、iPhoneの新しいモデルが発売される度に絶えず変化してきました。最初のiPhoneは2007年に発売されました。当時、「English (US)」で「iphone」 を検索したユーザーは、当時最新の最初のiPhoneのモデルを探していました。ほとんどのユーザーは現在、iPhoneの最新モデルか次期モデルを探しています。将来、新しいモデルが登場し、支配的解釈はまた変化するでしょう。

12.7 ユーザーの意図の理解

クエリには、次のような意図が1つ以上あると考えると有益です。

Know（知る）クエリ：そのうちのいくつかは Know Simple（シンプルに知る）クエリです。Know Simpleクエリとは、例えば [How tall is barack obama] のような質問です。事実、図など、非常に具体的な答えを求めるものです

Do（実行）クエリ：ユーザーが目標を達成するため、または活動に参加するためのクエリ

Website（ウェブサイト）クエリ：ユーザーが特定のウェブサイトまたはウェブページを探している場合

Visit-in-person（来店型）クエリ：特定の商店や組織を探している場合、またはあるジャンルのビジネスを探している場合

Part.3 Needs Metレーティングガイドライン

13.0 Needs Metスケールを使ったレーティング

クエリと結果には非常に多くの種類がありますが、レーティングのプロセスは同一です。Needs Metレーティングタスクは、ユーザーのニーズに焦点を当て、その結果がユーザーにとってどれだけ有益で満足のいくものであるかを考えるよう求めるものです。

Needs Metレーティングスライダーはこのように表示されます。

13.1 検索結果ブロックのレーティング

Needs Metレーティングでは、各検索結果にレーティングを割り当てることになります。検索結果はどれも、検索結果ブロック内のコンテンツと、検索結果に関連するランディングページが含まれます。

検索結果のどの部分をレーティングするのでしょうか？それは、クエリと検索結果ブロックの両方によって決まります。

13.2 Fully Meets

Fully Meetsは特別な評価カテゴリで、次のような場合に使用できます。

・クエリとユーザーのニーズが具体的で、明確で、曖昧さが無い

・すべて、あるいはほとんどすべてのユーザーが、検索結果に完全に満足する。クエリを入力したユーザーは、意図を完全に満たすために追加の検索結果を必要としない

言い換えれば、Fully Meetsの評価は、すべて、あるいはほとんどすべてのユーザーが完全に満足し、それ以上の結果を必要としない「完全かつ完璧な応答または回答」である検索結果に対して用意されていなければなりません。

検索結果ブロックがユーザーのニーズを完全に満たすことができるかどうかは、評価者が判断しなければなりません。以下は、Fully Meetsの評価が適切な場合のシナリオです。

・ユーザーが特定のウェブページまたはウェブサイトを探していることが明らかで、検索結果ブロックがそのウェブページまたはウェブサイトを含んでおり、ユーザーのニーズを完全に満たしている

・ユーザーは極めて具体的な事実または情報を探しており、検索結果ブロックは、その情報を完全、正確、かつ明確に、質の高いソースから提供している。その他の検索結果は必要ない。非常に具体的な事実または情報を求めるクエリにFully Meetsの評価を適用する前に、正確性をチェックし、その情報について専門家のコンセンサスが存在するなら、それに裏付けられていることを確認する必要がある

その他の状況でも同様にFully Meetsが適用されることがあります。検索結果ブロックだけが、すべて、あるいはほとんどすべてのユーザーを十分に満足させる完璧かつ完全な検索結果であるかどうかを自問してください。Fully Meetsレーティングをつけるときは慎重になってください。疑念がある場合は、より低い評価を検討しましょう。

しばしば、ユーザーニーズがどの程度具体的かを検討し、それがFully Meetsのレーティングを受けるに足るほど十分に具体的かどうかを判断する必要があります。

13.3 Highly Meets

Highly Meetsのレーティングは、多くの、あるいはほとんどのユーザーのニーズを満たす検索結果に割り当てられます。Highly Meetsの検索結果は、満足度が高く、クエリによく適合したものです。加えて、高品質、権威性、面白い、新しい（そのトピックの最新ニュース）といった特徴の一部またはすべてを備えていることも多いです。

百科事典の記事やニュース記事のような情報ページがHighly Meetsの評価を受けるためには、正確で高い信頼性を備える必要があります。医療や科学に関する情報ページでは、ユーザーが明らかに別の観点を探しているのでない限り、十分に確立された科学的／医学的なコンセンサスを表している必要があります。すべての情報ページに対して、正確性をチェックし、専門家のコンセンサスが存在する場合には、それに裏付けられていることを確認しなければなりません。

1つのクエリに、多数のHighly Meetsな検索結果が表示されることもあります。

Highly Meetsの評価には高い基準を設けてください。これは、適合する結果が多数あるクエリでは特に重要です。

13.4 Moderately Meets

Moderately Meetsのレーティングは、多くのユーザーにとって有用で満足できる検索結果、あるいは一部のユーザーにとって非常に満足のいく検索結果に割り当てられます。

Moderately Meetsの検索結果には、Highly Meetsの検索結果に比べて、有益な特徴があまりありません。Moderately Meetsの検索結果もクエリに適合はしますが、包括性が低かったり、最新ではなかったり、権威性の乏しいソースから提供されたりしていることがあります。

Moderately Meetsの検索結果は、質が低いわけでも、古いわけでも、不正確なわけでもありません。Moderately Meetsの検索結果は一般的に、平均から良好です。

13.5 Slightly Meets

Slightly Meetsのレーティングは、一部あるいは少数のユーザーにとって有用で満足のいく結果である場合に割り当てられます。Slightly Meetsの検索結果は、次のような理由から高い評価を得られません。マイナーな解釈を提供する、品質が低い、情報が古臭いか時代遅れ、若干の不正確な点がある、クエリを検討している一般的なユーザーに対して具体的過ぎる、広過ぎる、ニッチ過ぎる、など。

多くのユーザーは、ウェブ検索結果のタイトルに基づいて、どれをクリックやタップするか決定します。(これらのタイトルは通常ウェブページに由来します) 検索結果に、非常に誤解を招いたり、誇張されていたりするタイトルがあると、Slightly Meets、あるいはもっと低い評価を受ける必要があります。ランディングページが、ユーザーが検索結果をクリックやタップしたときに期待したことと一致しないと、ユーザー体験が悪くなるためです。

13.6 Fails to Meet

Fails to Meetのレーティングは、検索結果が有益で満足できるユーザーがまったくいないか、極めて少数しかいない場合に割り当てられます。Fails to Meetは、クエリとは無関係です。事実上、不正確であったり(回答の正確さは確認してください)、全員あるいはほぼ全員のユーザーが追加の結果を見たいと思ったりするような検索結果です。そのような検索結果は、ユーザーの意図を満たすための重要な点（ユーザーの居場所も含む）に注意が払われていないなど、ユーザーの意図に応えることに完全に失敗しています。Fails to Meetはまた、非常に古臭く、時代遅れな情報を含む検索結果にも適用されます。

検索結果は決して、不快、動揺させる、攻撃的、または不穏な内容で人々を驚かせてはなりません。このため、ユーザーが次のような種類のコンテンツを探していないことが明らかな場合は、すべてFails to Meetと評価されなければなりません。

・自己や他人に危害をもたらす
・特定の集団に危害をもたらす
・有害な誤解を招く情報
・信用できない
・スパム
・ポルノ

14.0 Page QualityとNeeds Metの関係

Needs Metレーティングは、クエリと検索結果の両方に基づいて行われます。Needs Metのレーティングを割り当てる際には、クエリとユーザーの意図を慎重に検討する必要があります。

Page Qualityレーティングのスライダーは、クエリに依存しません。ランディングページにPage Qualityレーティングを割り当てるとき、クエリは考慮しないでください。

次はNeeds MetとPage Qualityのレーティングに関するガイダンスです。

・たとえランディングページのPage Qualityレーティングが高くても、役に立たない検索結果は必ずFails to Meetと評価されるべきです。役に立たないものは、役に立ちません。

・トピックがあり有用だがPage Qualityが低い検索結果は、トピックがあり有用だがPage Qualityが高い検索結果に比べて、Needs Metの評価が低くなるはずです。Needs Metの尺度は有用性のすべての側面を含有しており、多くのユーザーはPage Qualityの低い検索結果はPage Qualityの高い検索結果に比べて、役に立たないと感じます。評価はこれを反映していなければなりません。

・Highly Meetsの評価は、クエリによく適合し、有用でPage Qualityの高いページに対して付与されるべきです。Highly Meetsの評価は、非常に役に立ち、中程度の品質を持ち、非常に新しい情報などの非常に望ましい特徴を持つ検索結果にも使用されます。

・あるページが、Page Qualityが低かったり、古い情報や不正確な情報であるなど望ましくない特性を持っていたり、クエリに対して適合しなかったりする場合、Highly Meetsの評価は適切ではないかもしれません。私達はHighly Meetsの評価に対して非常に高い基準を設けています。

・Slightly Meetsは、品質が低くてもトピックに沿ったページには、しばしば適切な評価になります。しかしながら、Page Qualityが非常に低く、ほとんどすべてのクエリで役に立たないページもあります。ちんぷんかんぷんなページは、Fails to Meetと評価されるべきPage Qualityの低いページの良い例です。この例外は、ウェブサイトを探す意図が明快なクエリです。このときターゲットのウェブサイトは、Page Qualityが低くてもFully Meetsと評価される必要があります。

・ページが有益な目的を持たない場合、ページのNeeds Meの評価や、どれだけよくデザインされたページであるかに関わらず、Page Qualityは常にLowestと評価されるべきであることに留意してください。

16.0 様々な種類の役立つ結果

クエリは、様々な意味が含まれていたり、人によって探しているものが異なっていたりすることがあります。些細なものも含めて、妥当な解釈や意図を持っているすべての結果について、非常に役立つものであれば確実にHighly Meetsの評価を与えてください。

・多くのクエリは異なる意味や解釈が考えられます。「Doクエリ」だと決めつけないでください！複数の妥当な解釈を含む結果は、非常に役立つ可能性があります。

・クエリをどう解釈しても、ユーザーによって意図が異なる場合があります。例えば、映画を念頭に置いて「アバター」と検索する人は、映画について異なる種類の情報を求めている可能性があります。ある人はレビューを探しているかもしれないし、ある人はソーシャルメディアでの人々が何と言っているかを見たいかもしれないし、ある人はキャストや映画を見る方法などに関心があるかもしれません。複数の妥当な意図を満たす結果は、異なるユーザーにとって非常に有益かもしれません。

・一人のユーザーのあるクエリが様々な異なる意図を持つこともあります。つまり、「アバター」を検索する人は、映画について広く興味を持っている可能性があります。レビューやソーシャルメディアの投稿を見たいかもしれないし、キャストや映画を見る方法を調べたりしたいかもしれません。様々な妥当な意図を満たす多様な検索結果は、個々のユーザーにとっても非常に有用かもしれません。

多様な結果があることは、単一の明解な解釈を意図を持つクエリも含めて、多くの種類のクエリにとって役に立ちます。レーティングを行うすべてのクエリについて、どのような種類の結果が役に立つかを考えてみましょう：

・異なるフォーマット（例：テキスト、ビデオ、画像、音声）
・異なる経験、視点、あるいは意見（例：個人のブログやソーシャルメディアの投稿）
・コンテンツの深さの違い（例：10秒の要約ビデオと1時間の深く掘り下げるドキュメンタリー）
・さまざまなタイプのサイト：企業、非営利団体、政府、ソーシャルメディア、フォーラム、個人ブログなど。

非常に役立つ結果のすべてにHighly Meetsの評価が付くようにしてください。クエリの中には、さまざまな有益な結果が得られるものもあります：

・経験、意見、見解を求めるクエリ：「私は犬を飼うべきか」、「愛とはどのような感じか」など
・主観的なクエリ：「ランニングに最適な音楽」など
・探索と閲覧のクエリ – ユーザーはさまざな意見を見る必要があるかもしれない：「浴室のリフォームのアイディア」、「黒いスーツ」、「安い婚約指輪」など
・1つの正解が無いクエリ：「上司に昇給を求める方法」など