SEO(検索エンジン最適化)で成果を上げるためには、上位表示を目指す「目標キーワード」を設定することが大切です。

目標キーワードを設定することによって、顧客のペルソナや検索行動の意図、マーケティング活動において優先すべき事項について、チームが意思統一をはかることができるためです。

それでは、自社のWebサイトはどんなキーワードを目標にすればよいのでしょうか?この問いはSEOを考える際に誰もが頭をひねる悩みですが、効率的にキーワードをピックアップするコツがあります。

それは、どのような業界や業種にも共通して活用できる「儲かる定番キーワード」の中から、自社に合ったものを確実に抑えることです。この記事では、そのような定番キーワードをタイプ別に分類しつつ、包括的にご紹介します。

価格系

まずは価格に関する定番キーワードを紹介します。購入を検討している潜在顧客が利用しやすいキーワードであり、成果に直結しやすいです。

1円でも安く買える場所を探していることも多く、価格競争を行わない事業の場合はむしろ重視しなくてよいかもしれません。

[商材名] + 安い
[商材名] + 格安
[商材名] + 価格
[商材名] + 無料
[商材名] + 費用
[商材名] + 相場
[商材名] + 送料
[商材名] + 見積もり

※ []でくくられている箇所は、自社の商材名などの任意のキーワードを入れます。

比較系

何らかのジャンルの商品・サービスの購入を具体的に検討しているフェーズの潜在顧客が利用するキーワードです。購入に直結する重要な検索キーワードであり、このようなキーワードで確実に成果を生むことができた会社が、デジタルマーケティングにおける勝者だと言えます。

なお、ジャンル名とは、自社の商材が含まれるジャンルの名称を指します。

[ジャンル名] + 選び方
[ジャンル名] + 比較
[ジャンル名] + 一覧

ジャンルでの検討からさらに1歩踏み込んで、自社や他社の特定の商材名で検索されることも多くあります。

[商材名] + メリット
[商材名] + デメリット
[商材名A] + [商材名B] + 違い

クチコミ系

多くの人が”商品や会社の本当の良し悪しを知るためには、クチコミを見ればいい”と気付いています。そのため、どのようなジャンルであっても次のような検索キーワードが多用されます。

[商材名・会社名] + 評判
[商材名] + クチコミ

相談系

士業や個人向けのカウンセリングを受け付けるタイプの事業や、BtoBでまずは商談を行ってから受注に至るタイプの事業は、次のような検索キーワードが成果が上がりやすいです。

[商材名] + 相談
[商材名] + 問い合わせ
[商材名] + カウンセリング

ローカル系

小売店や飲食店、美容院など、実店舗を持つタイプの事業が、オンラインの情報を来店に役立てたい場合には、次のような検索キーワードが効果的です。

また、賃貸マンションを探す際などに地域名や駅名や路線名がよく利用されるため、不動産関連の事業にとってもとても有用です。

[商材名] + [地域名]
[商材名] + [駅名]
[商材名] + [路線名]
[商材名] + 予約
[商材名] + 近く

固有名詞系

固有名詞は、既に会社やブランド、商品について認知をしている人が、さらに詳しい情報を得たり、購入などのアクションを行うために利用します。品番・型番なども含めて、ディテールに気を配って対策し、確実に上位表示されるようにしておきましょう。

また、一般的に資格名の検索数は非常に多く、資格関連の講座や情報提供を行う事業にとってとても重要です。

[地域名]
[人物名]
[企業名]
[ブランド名]
[商品名]
[技術用語]
[業界用語]
[資格名]
[品番・型番]

BtoB系

BtoBなど、オンラインでいきなり購入されるのではなく、商談を行ってから契約を行うタイプの事業には、独特の定番キーワードがあります。代表的なものは次の通りです。

企業向けの高額の商品・サービスは、購入にあたって企業内で時間をかけ様々な観点から調査されるため、その際に利用される検索キーワードをおさえることが大切です。また、上述した「比較系」「クチコミ系」「相談系」などのキーワードは、BtoBでも重要です。

[商材名・ジャンル名] + 事例
[商材名・ジャンル名] + 導入事例
[商材名・ジャンル名] + 代行
[商材名・ジャンル名] + 発注

コンテンツ系

何かを「知りたい」と考えている人が使う検索キーワードです。購入に直結しなくても、サイトの評価を高めるためには、このような検索キーワードで上位表示し、多くの流入を獲得することが重要です。

いわゆる「コンテンツマーケティング」とは、まずはこのような検索キーワードで流入をはかり、徐々にビジネス的な成果に繋げていく手法を指します。

なお、コンテンツ名とは、人が知りたいと思う対象であり、日常用語から業界用語、ジャンル名など雑多なものが入ります。

[コンテンツ名] + とは
[コンテンツ名] + コツ
[コンテンツ名] + やり方
[コンテンツ名] + 方法
[コンテンツ名] + まとめ
[コンテンツ名] + 入門
[コンテンツ名] + [コンテンツ名] + 違い

「儲かるキーワード」の探し方

もちろん、上記に挙げた定番キーワードだけを狙えばよいわけではありません。潜在顧客が抱えている悩みや課題を深く洞察し、自社の事業が狙うべきキーワードを探求する必要があります。定番キーワード以上にこちらの方が重要な活用です。

新たにキーワードを探す方法については次のようなものがあります。

「関連キーワード」を探す

既にピックアップ済のキーワードから、類似したキーワードや、一緒に利用されやすいキーワードなどの「関連キーワード」を探す方法です。

・Google検索に表示される「関連する検索キーワード」や「他の人はこちらも検索」欄を参考にする
最も簡易かつ確実に、一緒に検索されやすい重要なキーワードを知ることができます。

「関連する検索キーワード」の例

・SEO業界の定番ツール「Keyword Tool」で関連キーワードを探す
Googleのオートコンプリート(自動補完)機能のデータを使ったSEOツールで、膨大な数の関連キーワードを知ることができます。類似のSEOツールは世の中に多数あるので、さらに探求すると良いと思います。

・Google広告の「キーワードプランナー」から検索数や関連キーワードを探す
SEOの最重要データであるGoogle検索の月間検索数を検索キーワード別を知ることができるほか、一緒に検索されやすいキーワードも知ることができます。既にGoogle広告に出稿している場合にだけ利用できます。

顧客が使っている言葉を知る

自分が知らなかった「気付き」を得られる可能性が高いのが、ユーザーが実際に使っている言葉を知る方法です。

・潜在顧客のインターネット上での発言を観察する
潜在顧客が利用していそうなSNSや掲示板、Yahoo!知恵袋などの投稿をよく見て、そこで利用されている言葉をよく観察します。ネット上の発言は潜在顧客が実際に使う言葉であり、検索を行う際にも利用されやすいはずです。

・ユーザーインタビューを行う
潜在顧客、もしくは既に顧客になっている方に対して、オフライン/オンラインでインタビューを試みます。日々の生活における悩みや自社の事業に関連する事柄、あるいは製品やプロトタイプなどに対する感想をじっくり聞きましょう。できれば録音させて頂いて、使われている言葉をよく分析しましょう。顧客が自然に使う言葉であり、事業にとって極めて重要なキーワードを発見できる可能性があります。

インタビューの際は、決して誘導質問をしたり、Yes/Noで応えられるような質問ばかりしてはいけません。自分たちの思い込みを外した、ナマの言葉を語ってもらう必要があり、インタビュアーの力量によってアウトプットに差が出ます。

以上のとおり、儲かる定番キーワードと、新たにキーワードを発見する方法について簡単にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。定番キーワードは他にもまだたくさんありますので、相談されたい方は次からお気軽にお問い合わせください。

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